「共有する文化を目指して」
アートと認知症の人々と共創性
国際交流
この研究プロジェクトは、認知症の人たちに特に焦点を当て、よりインクルーシブ(包括的) な高齢化社会の創造を支援するために、芸術を共創的に利用することを目的としています。
共創的実践は平等であり、最終的な結果よりもプロセスに焦点を当てています。そのため、インクルーシブであり、平等性に基づいています。これは認知症の人にとって重要なアプローチであることが証明されています。
私たちは、日本とイギリスのアーティストや研究者と協力して、共創性についての異文化理解を深める方法を考えてきました。私たちは、このアプローチが認知症の人たちへの認識や意識に対しどのように挑み、変えていくのかを知りたいと考えています。
認知症の人たち に対して、周りが手助けをするのではなく、認知症の人たち と一緒に共創することが重要です。
目的
· 芸術を利用する共創的な作業が、高齢者や認知症の人々を尊重し、支援するためにどのように役立つのかを調査すること。
· 認知症の人たちとより深く寄り添って、認知症の人たちや社会の片隅に追いやられている人たちをどうやって一緒に参加させることができるかを考えること。
· 芸術的な共創が認知症の人々との新たな連体感の表現を導き、関わる人全員の心と体の健康を高めることができるかを研究すること。
· 芸術をベースにした共創的な活動が認知症の人々や介護者に与える影響を検証するための革新的な方法を開発すること。
· 芸術家と協力して、創造性、共創性、認知症に関する幅広い分野の研究や理論を共有し、またその研究や理論に貢献することで、この分野での実践を拡大・発展させること。
· 芸術家の共創性と芸術家ならではの貢献についての知識を広げるために、研究者と協力すること。
活動内容
研究の初期段階では、ESRC SSH UK / Japan Connectionsアワードの資金提供を受けています。この資金提供により、以下のことが可能になりました。
· 英国と日本の間で、アイデアや実践を共有するための研究者とアーティストによる一連の交流。
· 芸術、認知症、創造性についての共通言語を開発し、将来の研究と協力不可欠な基盤を提供。
· 専門分野や文化の境界を越えて、実践的な作業と重要な討議を組み合わせたネットワークを確立。
· セミナー、公開イベント、ウェビナーを通じた既存の知識の共有。